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※はじめましての方は『※はじめに』をご一読下さいませ(心の自己防衛)


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はなさけ、さきし、どくのはな。
咲けし華・避けれぬ名・毒の名は?
『もうこれはまちがいなく、脅迫だ』


このらくがきからの派生文。
※らくがきした日付の3月10日(サドの日)にちなもうとして、激しく駄目だった(肝心な部分が暗転ルート直行)
※サドのサの字もないっていうか毒妹子
※むしろその毒すらない
※ただの腹黒同士の探りあい
※じりじり妹太

うーん、どうやら私の中での妹子はSというより毒!な凶悪さらしい。
(Sは某弟子の領分…次点に鬼秘書)

 暗転ルート方面に行きかけてしまったのでぶった切り。
せっかくなので、こっそり上げておきます…よろしければ続きよりどうぞ。


++++++++++


【華避け咲きし毒の華】


「たーいし?今ちょっとお時間、宜しいですよね?」


 すでに確定しているだろうに、いちいち律儀にこちらに同意を求めるその姿勢。
 もうこれは、いっそ脅迫と呼ぶべきではないのか。

 そんな考えは微塵も口には出せないままに、太子はひくりと引きつった笑みを返した。


 だいたい何だ、その確信に満ちた口元の歪みは。
 唇の端が上に向かったそれは、上司に都合を伺う表情ではない。
 言葉こそ疑問系なれど問う気など端から皆無なのだろうどうせ、と指を差して指摘してやりたい。

 そんな勇気があれば。

(そんなものあるわけないだろう。こんなのを前にして!)

 だいたいにして。筋肉お化けに鷲掴まれているこの腕がぎりりぎりりと悲鳴をあげだしているこの時点で、既に自分に頷く以外の選択肢がないというのに。

(痛いってばもうお化け筋肉の自慢かこの芋やろうめ…!)

 そんな脳内の悪態劇も、勝手に肯定の笑みと取ったのであろう妹子によりぐいぐいと部屋に押し込められたことで強制終了となった。

 ああもう。今日に限って珍しく溜めずに職務をこなしてしまったことを酷く悔やんだ。
 こんな時に限って誰も近づく予定のないこの場所が恨めしい…っていうか人の仕事部屋前で待ち伏せしておいて「お時間よろしいですか」ってのもおかしいだろう。

 警笛鳴り響く脳の片隅でひたすら不満を並べる。
 けれど、毒を毒づいたところで毒が毒である現状は変わらないのも、太子はようく知っていた。

(さて…)

 不毛な思案は止め、早々に気持ちと思考を切り替え考える。


 さあ今度は一体何やらかしちゃったんだ、私。 
 だって、今回は本当に心当たりが無さすぎる。


 だってなあ。
 そもそもこうしてお前に触れる事自体が、久しいはずで。

(……ってああ『それが』か!!)

 ひたり。当てはまる記憶のパズル。
 出会い頭に妹子が咲かせた紫色の微笑みがあんまりにも強烈で、つい頭から抜けていた現実がぶわりと脳内へと返り咲く。

 意識すればもう、充満するのは一瞬。

 こちらの空気が変わったのを読み取ったのであろう。
 この全身にまわる成分の元凶が、じわりと笑みの色を深めた。


「ねえ。何で、僕を避けていたんですか?」


 理由などすでに確信しているだろうに、いちいち律儀にこちらに回答を求めるその姿勢。
 もうこれはまちがいなく脅迫だ。
 何だ、その確信に満ちた笑みは。
 ばかみたいに鳴り響く胸の中にある答えを持て余し、そんなことを思う。

 いくら目を背けても避けても避けても、どこからか追ってくるのだ。
 そう、まさしく今の二人のこの状況のように。


「ああもう……!!お前が、お前が全部悪いんだからな!!」

 そんなギラギラとした目で、こんな至近距離で見つめやがってこのケダモノ毒芋子め!!
 そう言い放ちながら、その首に思いっきり抱きついてやった。


 思春期よろしく、意図して意図して、避けて避けて避けまくってた理由?
 そんなの、お前のその毒気に中てられたからに決まっている。

 ああもう降参だ。認めざるを得ない。
 熱い吐息だとか、不規則な鼓動だとか。
 そんな症状を伴うこの毒の名前を、自分はひとつしかしらないのだから。



END


++++++++


強制終了!(笑)
…分かり辛くてすいません。まさかの欲求不満オチでした。
色々説明不足分を、この後の暗転真っ最中の時に太子に自白させるつもりだったのですが…よく考えたらそれって裏行きだよウチ裏ページないよ!!ということで断念。
この話だけだと意味不明な事態に…。
発情周期(←露骨!)が噛み合わない二人が好きです。じりじり大好き!

・毎度、自分がそうなるよりも妹子がガーっとくる方が早いので太子的にはあんまり『欲求不満』とか感じない
・でも今回は妹子の熱視線(笑)につられてそんな気分に。
・慣れない自体への困惑と恥ずかしさとでもんどりうった挙句逃げ回って自分の首を絞める太子

…的なお話でした。
説明しないと分からない話って…どうなの(凹)
こんなところまで読んで頂きありがとうございました!!

続き…いつかリベンジしたいものです…(っていうか裏の扱いどうしましょう…需要…あるの??)
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自己紹介:
名:べに釦(べに ぼたん)
性:凹
血:B
誕:聖チョコ祭り前日

・本能のままに生きる20代の社会人(斜怪人?)
・基本的に人見知りチキン
・下手の横好きな文字書き。落描きもする
・マイナー/雑食/熱しにくいが火が点くと一瞬。そして永い
・ギャップもえ。基本的に受けっ子さん溺愛
・好きキャラをいじめ愛でるひねくれ者
・複数CPの絡むとかもう大好物。らぶ!
・設定フェチ。勝手に細かい裏設定を偽造して自家発電

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